大垣城の南側の美濃路沿いにある宝暦５年（１７５５）創業の柿菓子で有名な老舗和菓子屋。
柿の和菓子、そして柿のフィナンシェやサブレ―などの洋菓子を看板にしています。定番の柿羊羹は、岐阜の品種である堂上蜂屋柿を使い、熟した柿をゼリーにしたような洋テイストも感じられるもので、大垣の名物に相応しい一品です。それを干し柿風にアレンジした「延寿柿」という商品もあります。柿以外の焼き菓子などもレベルが高く、くるみのマドレーヌ「奥の細道」はオススメです。（大）

大垣市の中心部、ブラツキ通りと本町通りの角にある安政６年（１８５９）年創業の煎餅屋さん。
看板商品はみそ入り大垣せんべい。小麦粉を使った手焼きの堅焼き煎餅で、味噌も自家製、香ばしくてハマる味です。お店のオススメは二ツ折ですが、さらに堅い四ツ折もあります。みそ入り大垣せんべいをキャラメリゼしたものが「まつほ」。これが絶品で、贈り物にもしたい和洋折衷菓子です。また、創業当時の屋号、玉穂堂という名前を付けた少し堅めの和風クッキーもオススメです。（大）

大垣駅前の郭町商店街（ＯＫＢストリート）にある寛政１０年（１７９８）創業の和菓子屋さん。
大垣の夏の風物詩の水まんじゅうが有名です（春から販売）。これは透明な寒天に餡の入ったもので、イートインでも頂けますが、テイクアウトする場合は氷水に浮かせると出来立てに近くなります。看板の金蝶園饅頭は安政２年（１８５５）に作られた酒饅頭で、当時と同じレシピのもの。その他では、バイオリンを象った皮の最中「弦」もビジュアルが面白く、プレゼントに最適です。（大）

ＪＲ大垣駅前の郭町商店街（ＯＫＢストリート）を南下し、大垣公園東交差点を東に５００メートルほど、清水橋を越えたところにあるうどん屋さん。
メニューはうどん、丼、中華そば。玉子を泡立ててエスプーマ状にしたカツ丼が名物で、泡を食べると甘くて驚きますが、やみつきになる旨さ。これに麺類を付けるといいでしょう。客の多くはカツ丼に中華そばか「酢なし中華」を注文しています。酢なし中華とは冷し中華ではなく冷しラーメンのことで、和風出汁が効いていて麺がシコシコです。（大）

ＪＲ岐阜駅の南口コンコースを渡ってすぐにある昭和２２年創業のパン屋さん。昭和戦後期の風情を文化財的に保っている雰囲気が凄いです。
岐阜のソウルフード的パン屋で、〜ちゃんと呼ばれているお菓子系、〜くんと呼ばれている惣菜系、食パンなどがあり、狭い店舗なのに種類は多く、値段は令和の世でも滅茶苦茶安くて、しかも美味しいです。ずっしりしたあんぱんちゃんをはじめ、お菓子系も惣菜系もハズレがありません。今も大人気で四六時中お客さんが訪れています。（大）

金華山と長良川に挟まれた古い町並にある享保５年（１７２０）創業の岐阜一番の老舗和菓子屋。代々長崎屋宇右衛門を名乗り、今は九代目です。
商品は松風、味噌松風、ゆず味噌松風の三品。松風は芥子の実をまぶした甘めの煎餅で、なかなか美味しいのですが、ここのスペシャリテは糀白味噌を加えて焼き上げたカステラ風の味噌松風。洋菓子店が作った味噌風味のパウンドケーキという趣で、これが２５０年以上前のレシピというから驚きです。岐阜の名物と言うべき逸品。（大）

名鉄岐阜駅から長良橋まで通っている大通りの神田町通り（長良橋通り）にある大正元年創業の和洋菓子屋さん。漢字で書くと辨天堂。
ベンテンドーと言えば、栗粉餅。材料は栗と砂糖のみ、昔と変わらない製法で一つ一つ手作りしているという岐阜を代表する銘菓で、絶品です。その他、栗きんとんも人気ですが、洋菓子が色々あり、なかでもマロンケーキは大人な味わいの一品で、オススメです。店内には岐阜市民なら誰でも知っているベンテンドーのＢＧＭが流れています。（大）

岐阜市役所南庁舎の南側の路地にある明治３５年創業の木の芽でんがくが看板のお店。
夜は飲み屋ですが、昼はとうふでんやいもでん（里芋の田楽）など７５０円の定食があり、ランチに使えます。豆腐３本、里芋２本の両方の田楽が付く定食がオススメで、菜飯と大皿の御惣菜から何種類か盛り合わせた小鉢や味噌汁が付き、野菜たっぷり、消化も良くて胃にも懐にも優しい定食です。金華山ロープウェーの乗り口に茶店があり、こちらでは五平餅やみたらし団子なども頂けます。（大）

岐阜市役所のすぐそばにある天保元年（１８３０）創業の老舗和菓子屋さん。
ここにしかないような面白い和菓子を作っていて、メレンゲ菓子の「雪たる満」「都鳥」は形が違うだけで同じものですが、口の中で粘るような泡状になります。もう一つの名物である「かがり焼鮎」は一般的な鮎菓子の予想を覆す焼菓子で、これも珍しい一品。それ以外では「一つ葉」という餡と羽二重餅をしっとりした皮で挟んだ最中もなかなかの逸品です。それぞれバラ買いもできます。（大）

柳ヶ瀬商店街にある昭和３２年創業の味噌カツのお店。高島屋の南側にありましたが、再開発に伴って若宮町通りから弥生町パラダイス通りのアーケードを少し入った現在地に移転。移転前と同様、カウンター席のみの細長い店です。
味噌カツは少し甘めで濃過ぎないタレが柔らかくてあっさりした豚肉によく合います。オススメはドビかつと味噌カツが両方頂けるセット。オムライスとのセットもあります。赤出しはワカメ、アサリ、豚汁から選べ、ごはんのお替りは一杯無料。（大）

大垣市役所の南側にあるみたらし団子屋さん。
イオンなどに卸している餅店なので、シャッターが半分降りて配達の車が止まっていますが、声をかけるとおじさんかおばさんが出てきて、１０本からなら焼いてくれます。１本に団子が５個、１０本で６００円、つまり１本６０円と激安です。東海圏ならではのそんなに甘くない醤油味で、焼き立ては柔らかくてとろっとしています。すぐ西側を流れる水門川の舟下りを眺めながら頂きましょう。家でもう一度軽く温めるとよみがえります。（大）

ＪＲ大垣駅から約５分、裏通りという雰囲気のところにある大正２年創業の茶舗。すぐそばに大垣八幡神社があります。
抹茶のきいた濃厚なグリーンソフトクリームは大垣市民で知らない人はいない名物です。写真は茶舗ですが、隣りにカフェがあり、気軽にテイクアウトするなら茶舗、軽食やパフェなどを頂くならカフェでどうぞ。カフェでは「のせのせ」と言って色んなスイーツにグリーンソフトを載せることができ、オススメです。（大）

大垣城の東側、大手通りに当たる通称ブラツキ通りにある和菓子屋さん。戦後に創業して７０年以上はやっているとのこと。すぐ東側に大垣城の東口大手門跡があります。
店構えはどこにでもあるごく地味な和菓子屋さんですが、岐阜の和菓子処として老舗が多い中で、隠れた名店として美味しい和菓子を作っています。商品は餅、団子、饅頭、最中、羊羹などがあり、草餅は京都などでも人気が出るレベルのもの。その他、桜餅など瑞々しい餅類がオススメです。（大）

多治見市西部の住宅街、太平公園のそばのマンション１階にあるパン屋さん。
お洒落な店内には、菓子パン、惣菜パン、食パン、ハード系と種類も豊富に、それぞれの個数も沢山あります。パン生地から美味しいですが、クリームを使った菓子パンが特に素晴らしく、人気のコルネは午前中に売り切れることも多いです。ハード系でもミルクフランスがオススメ。生クリームあんパンも人気洋菓子店のシュークリームの上を行く逸品。近所にあれば毎日通いたい名店です。（大）

多治見市の中央本線の線路脇にあるうどん屋。昭和５年頃名古屋で創業、戦後の２３年に多治見で開店した老舗。この地方の名物ころかけの元祖。
メニューはぶっかけのころかけ（香露かけ）と温かいうどんと支那そばの３種類。うどんの麺は太くてモチモチふわふわの独特のもので、小麦の香りも高い。支那そばは生パスタのフェットチーネに近く、スープは甘め。店の環境も凄く、他にはない麺類が楽しめる生ける伝説的な店。それぞれ半量の小と並があり、小を３種類注文する人もいる。（相）

多治見市の地方法務局のすぐそばにある、日本に４店舗、上海や香港やバンコクなどアジアにも進出している有名ケーキ店。
店員が沢山いる高級感のある店内には、生ケーキや焼菓子、チョコレートが並ぶ。多治見市の観光大使も務めるパティシエ、ショコラティエのオーナーが作るフランスの伝統的なタイプのケーキは、姿が美しく、しっかり甘く濃厚でリッチな味わいで、どれも水準が高い。キャラメルのエクレアやアップルパイが人気があり、たしかに美味しい。（相）

土岐川に架かる多治見橋の袂近くにある、大正５年創業の和菓子屋さん。
商品は上生菓子、饅頭、羊羹など伝統的な和菓子の他、４代目の現当主が考案した栗とバター入りのどら焼きなど少し洋菓子テイストの入ったものがあります。どら焼きは１個１５０円、蜂蜜の効いたカステラに近いふわふわしっとりの皮にたっぷり餡を詰めた、仄かに香るバターが絶妙な一品で、次々に訪れる客が１０個〜３０個と購入していく人気商品です。爽やかさのある大福もオススメ。（大）

ＪＲ中央本線瑞浪駅前のアーケード商店街になっているところにある昭和１２年創業の定食屋。
メニューはうどん、定食、あんかけかつ丼などで基本１０００円以下。創業当時から出しているという加登屋食堂のスペシャリテのあんかけかつ丼は、サクッとジューシーなとんかつをご飯にのせ、玉子とじのあんかけにしたもので、関西の天とじ丼にも近いが、バランスが絶妙で実に美味しい逸品。多くの客がこれを注文している。かつ定食やボリューム満点のからあげ定食なども人気がある。（相）