和歌山城下にある室町時代から続く老舗和菓子屋。伏見が発祥で、名物の練羊羹は秀吉の北野大茶会でも使われたという。紀州徳川家の初代頼宣に従って駿河、紀州と移転した。
羊羹は３種類（煉羊羹、大納言、栗羊羹）あり、機械充填ではなく古くからの手炊き手流しで作られる古代羊羹として伝統を守る、シンプルな羊羹だ。紀州徳川家ゆかりの「本ノ字饅頭」も看板商品で、古風な感じで美味しい。和菓子だけではなく、プリンやブッセなどの洋菓子も作っている。（相）

屋形通りから島崎町２丁目交差点を寺町通りに少し入ったところにあるパン屋さん。
小さな店で、パンを陳列するコーナーも大きくありませんが、パンの種類はお菓子系、惣菜系、ハード系など色々あります。本格的なパンを焼きつつも気取り過ぎることなくふだん使い感を失わず、地元にあったら幸せなパン屋さんです。パン生地と具材やフレーバーのバランスが抜群で、何を選んでも間違いありませんが、全粒粉を使ったパンが美味しく、珍しい全粒粉のあんパンは特にオススメ。（大）

和歌山城から５分ほどの住宅街にある昭和８年創業の老舗洋食屋。
メニューは揚げ物、シチュー、ご飯物と伝統的な洋食が一通り揃っている。初代は昭和初期に大阪で修行したというが、たしかに伝統的な洋食で、レトロ感はあるが、まだ料理が生きている。お薦めは大きく切ったタンが２枚入ったタンシチュー１４８０円で、このボリュームでこの値段は良心的。平日の２時までやっている、セットすべてが１０００円以下のランチもお得で、地元客で賑わっている。（相）

北大通りにある明治半ば創業の紀州名物の鯖のなれすしを看板とする寿司屋。
なれすしの他、鯖の早すし、さんますし、小鯛すしなどがある。なれすしは生鯖を米と塩で漬け込んで発酵させたものを再び普通の酢飯に載せたもので、開封した瞬間、漬物に近い匂いがし、口に入れるとチーズのようなテイストがある、日本酒やワインに合う逸品。さらにストロングな鮒寿司が大丈夫な人は全然平気だろうが、苦手な人は普通の鯖寿司である早すしをどうぞ。京都より３〜５割安い。（相）

市堀川（旧外堀）が紀の川に流れ込む辺り、南海和歌山市駅から５分ほどの住宅街にある、昭和感満載の洋食系定食屋さん。
メニューはとんかつなどのフライ物、ポークチャップ、タンシチュー、カレー、オムライス、それに親子丼や中華そばなどがあります。多くの人が頼む人気メニューが味噌の効いた焼肉ダレで豚肉を柔らかく炒めたバラホル４８０円で、ご飯が進む昭和めしです。ほどよくスパイシーさもある、懐かしい感じの煮込んだカレーも美味しいです。（大）

ＪＲ和歌山駅から約５分、田中町交差点の角にある和歌山ラーメンを代表する有名店。
メニューの基本は中華そば７００円で、特製や大盛はチャーシューや麺の量が変わり、トッピングに味付煮玉子などがある。豚骨醤油のオーソドックスな中華そばだが、醤油の味と香りがしっかりしながら角が立たずまろやかなスープが麺に絡み、さらっと行けてしまう。チャーシューも美味しい。早すしを付けるのも和歌山流。超人気店なので行列があることが多いが、回転は速い。（相）

ＪＲ和歌山線笠田（かせだ）駅から５分ほど、国道２４号線沿いにある超人気中華屋さん。

メニューは少なく、麺類、炒め物、焼メシ、ギョーザなどです。ほとんどの人が頼む看板メニューがニラ炒め６３０円で、やや厚切りの豚バラとニラをシンプルに手早く炒めた、ご飯に合う一皿。とろっとした野菜たっぷりの餡を半ば揚げ焼きにした絶品のギョーザ２９０円もオススメ。昼のみの営業で、完全な田舎ですが、開店前から続々と車が駐車場に集まってくる活気にあふれたお店です。（大）