近鉄四日市駅から約１５分、柳通り沿いにある昭和３０年創業の餃子専門店。
メニューは焼き餃子４６０円のみ。麻雀牌を埋め込んだカウンターに座るとまず一人前出てくる。追加したい場合は皿を前に出す。一人前に一本ずつ点棒が置かれる。餃子はあっさりしつつ旨味があり、焼き加減もベスト。途中で特製きざみにんにくも入れよう。餃子を大内山酪農牛乳１６０円と楽しむのがここの作法で、これが夢のコラボだ。リンゴ牛乳もいい。餃子数人前に牛乳２本は行きたい。（相）

ＪＲ四日市駅からすぐのところにある慶応４年（１８６８）創業の老舗和菓子屋。
商品は太白永餅１２０円のみ。永餅は三重県の東海道や伊勢街道沿いにあるご当地和菓子で、平べったく細長い餅に餡を包んで焼いたもの。太白永餅は北海道小豆と餅米を使用し、皮の部分が薄いのが特徴で、この餅部分の薄さゆえの食感が絶妙です。箱入りは千円ぐらいからあり、その場で食べたければ単品でも買えます。堅くなったら少し炙るか、から揚げにしても美味しいです。（大）

近鉄四日市から約１０分の旧東海道沿い、三滝川に架かる三滝橋の南側にある天文１９年（１５５０）創業の超老舗和菓子屋。蔵をそのまま店舗にした建物が特徴です。
看板商品のなが餅は、白く伸ばした餅に餡子を包んだもの。戦国時代に初代彦兵衛が創ったもので、藤堂高虎も食べたそうです。餅の部分がやや厚めで、しっかりした食感と素朴な味わいが特徴。堅くなったらちょっと炙るといいです。７本入り７００円から販売しています。（大）

ＪＲ四日市駅から約５分のところ、柳通り（国道１６４号線）にある昭和４９年創業の洋食屋。
メニューは、上等なステーキから気軽な定食、ハヤシライスまで色々ある。価格的には２〜３千円台がメインで、中級店という感じだ。フレンチの要素も入っているが、古典的な洋食の仕事をしっかりしていて、とても美味しい。洋食の定番が味わえるハンバーグとカニクリームコロッケの夢のコラボランチがお薦め。牛ヒレ肉あみ焼も人気で、香ばしくて柔らかくて絶品。食事時は行列ができている。（相）

ＪＲ四日市駅前近くにある店構えからして昭和遺産的な昭和１２年創業のパン屋。
レトロな玩具屋のようなマニアックな雑然とした雰囲気の店内の中心にガラスケースがあり、思いっ切りレトロなパンが並ぶ。クリームパン、あんパンなどの他、メロンクリームを挟んだ創業当時からのスゥィートパン２００円のように栗や餡など様々な具材を入れてアイシングしたパンが多い。何代目かになる現当主の個性で、尖がった雰囲気が漂っているが、パンはほのぼのした懐かしい味。（相）

市中心部から北へ三滝川を渡ったところ、旧東海道沿いにある文政年間（１８１８〜２９年）に創業した老舗和菓子屋。初代は江戸で修業したという。
いかにも地方都市の老舗団子屋という風情の店構えで、餅や和菓子を製造販売している。看板商品は１本に５個の団子を刺し、甘みもある醤油ダレで味付けした嶋小の団子。１本１００円と安く、江戸風の素朴な美味しさで２〜３本はいける。季節の桜餅や笹餅などは関西風で、それらも絶妙に美味しい。四日市でも地元の人しかあまり知らない名店。（相）

近鉄名古屋線塩浜駅東口直ぐにある創業５０年ほどになる町中華の店。
メニューは多くなく、ラーメンなどの麺類、炒飯などのご飯物、それに八宝菜や酢豚などの一品料理が少しある。「ぎょうざの店」とあるように看板メニューは餃子１人前４５０円。焼き上がりの食感が柔らかめの餃子で、具にしっかり味が付いていてビールに合う。その他、庶民的な濃い味の焼きそば７００円も人気で、ランチタイムにはこれにライスの付いたセット８００円を頼む人も多い。（相）

ＪＲと近鉄の四日市駅の真ん中を通る三滝通りにある１９９８年創業の洋菓子店。
瀟洒な店構えの店内にはショーケースと焼菓子のコーナーがあります。ケーキの種類はショートケーキを中心に１０種類以上はあります。食感も脂肪分も軽くて、メレンゲ使いが巧く、溶けるようなケーキが多いです。甘さは程よく、洋酒の香りは控え目です。どれも美味しいですが、たとえばモンブラン一つをとってもコクと香りと柔らかさのバランスが秀逸です。現在、イートインカフェは休業中。（大）

近鉄四日市駅から約５分、旧東海道沿いにある一丁焼のたい焼き専門店。
メニューはたい焼きのみ、１個２００円。ちょっと高いと感じるかもしれないが、一枚一枚丁寧に焼き上げられた手のひらサイズの大きなたい焼きで、餡子はたっぷり、１個で２個分ぐらいの食べ応えがある。持ち帰りの客がひっきりなしに訪れる人気店たが、イートインがあるので、とにかく１個は、火傷しそうな熱々をその場で頂こう。一丁焼ならではのはみ出した端っこが焦げて香ばしい。（相）

近鉄四日市駅前の１番街商店街にある昭和４７年創業の中華料理店。
メニューは一品料理、ラーメンやかたやきそばなどの麺類、炒飯や天津飯、餃子など定番が揃っています。肉の天ぷらがあるので、関西系なのかもしれません。四日市名物のご当地グルメとんてきの代表的な一軒としても知られ、肉質がよくてジューシーな仕上がりで、結局これがオススメです。町中華らしく、人気の豚焼肉定食など味が濃い定食類を学生や労働者が食べている雰囲気です。（大）

ＪＲ・近鉄の富田駅から徒歩１５分、国道２３号沿いの富双緑地の隣りにある干物が看板の食堂。昭和１１年に煮干しの製造販売で創業し、食堂は昭和６０年に開業。
並んでいる干物を選んで、定食セットなどにして焼き立てを頂きます。干物のレベルが高く、ジューシーな焼き加減も完璧で、最高に美味しいです。干物は５００〜１５００円くらい。複数人で多めに注文するといいでしょう。意外とアジなど庶民的なものの方が美味しいです。おでんも美味。（大）

ＪＲ・近鉄の富田駅からそれぞれ徒歩１５分、国道２３号から四日市港に入った富双緑地の隣りにある海鮮レストラン。
マンモス大学の食堂のような巨大な店内でスタッフがシステマチックに働く独特の雰囲気で、番号を呼ばれたら取りに行きます。元々はマグロの冷蔵事業をやっていたので、レストランもマグロが看板。メニューはマグロ丼、海鮮丼、刺身定食などがありますが、オススメは本鮪中トロ丼やネギトロ丼。９時４５分までの５００円の朝定食も人気。（大）

近鉄津新町駅から徒歩１０分ほど、津市の中心部を貫く中町通り（国道２３号線）沿いにある昭和２８年創業の蜂蜜まん屋。
メニューは蜂蜜まんのみで、蜂蜜の効いた半球型今川焼という感じのもの。１個６０円、店内６５円。駄菓子感覚で子供が買える地元の名物だが、軽い口当たりとほのかな甘さが絶妙で美味しい。次々と客が訪れ、１０個、２０個と買って行く。やはり出来立てが格別だが、消費税の関係で店内だと高くなるためか、イートインは空いている。（相）

近鉄津新町駅から徒歩約約１０分、お城公園の北にある明治４４年創業の老舗洋食屋。
メニューは近代洋食の歴史を感じさせる料理がずらりと並ぶ。どの料理も決して古くなっていないが、特に揚げ物がお薦め。看板の一つが特別料理とあるメアベアで、３種類の肉を入れたハヤシソースの上に目玉焼きをのせたもの。ライスと頂けばそのまま美味しいハヤシライスになる。日本有数の老舗洋食店だけあり、雰囲気は抜群、接客も温かく、料理も素晴らしいので、津で外せない１軒。（相）

近鉄津新町駅から徒歩約約１０分、中町通の東側の裏通りの飲み屋街にある昭和３０年頃創業の天むす屋さん。天むすと言えば名古屋名物というイメージがありますが、ここが元祖。
商品は天むすのみ、一人前は天むす５個にきゃらぷきが付いたセット７５０円。天丼のおむすび版という感じではなく、塩味の効いたさっぱりした味で、濃い味のきゃらぶきも美味しいです。店内では味噌汁と一緒に出来立てを頂けます。テイクアウトは予約をしておいた方がスムーズです。（大）

津市の津観音そばの古い街並みの中にある老舗餅屋さん。江戸時代後期創業で９代目になるとは思えないちょっと前衛的な建物が特徴です。
商品はみたらし団子や伝統的な和菓子、フルーツ大福、洋菓子風の和菓子など。京都に比べて薄い色のさらっとしたみたらし餡をかけたみたらしや同じ餡をかけた餅のやじろは、店内で頂けます。南蛮菓子に由来するような名前の、伊勢参りの時代から伝わる餅菓子のけいらん、ワッフルで餡を挟んだオランダなど面白いお菓子もあります。（大）

松阪市の国道１６６号線沿いにある松阪牛ホルモンを看板にした焼肉屋。七輪で焼くスタイル。
松阪牛のロースやタンなどもあるが、あとは松阪牛のホルモンと松阪牛ではないカルビなど。松阪牛は絶品だが、普通のカルビでも厳選されていて抜群。この地方の黒い味噌ダレにまぶして焼けば味は似たようなものになるので、松阪牛のホルモンやミノなどを思う存分楽めばいい。ただしタレで肉が黒いので、素人には焼き加減が難しい。予算は３０００円で充分、特上松阪牛を取っても５０００円。（相）

ＪＲ・近鉄松阪駅から約５分、松阪市の中心部にあるはちみつ専門店。
大正元年創業の水谷養蜂園の直営店で、蜂蜜や関連の商品を扱っていますが、看板は貝型の最中に蜂蜜アイスクリームを詰めたはちみつ最中アイス。ミルク、抹茶、黒ゴマ、きなこ、チョコチップの定番の他に季節限定のものがあり、すべて３８０円。ジェラートに近いさらっとしたアイスで、個人的に少し濃厚感のある黒ゴマやきなこがオススメです。イートインがあり、その場で頂けます。（大）

ＪＲ・近鉄松阪駅から約５分、松阪市の中心部にある天正３年（１５７５）創業の和菓子屋。近江日野で創業、同１６年に蒲生氏郷の松坂転封と一緒に移転してきた日本有数の老舗。隣りは和田金。
片側のみの最中に羊羹を流した古代鏡のような形状の創業当時からある老伴、青海苔と抹茶の餡を三笠で包んだ桐葉山、本居宣長に因んだ鈴最中（青海苔餡もある）など伝統的なのだろうが、個性にあふれた菓子が多い。洋菓子風のものもレベルが高い。これらは併設の茶房楊柳園でも頂ける。（相）