小松島湾に流れ込む神田瀬川河口にある練り物の名店の本社工場入口にある直売所。
太刀魚やエソなどの白身魚のすり身にカレー粉や唐辛子、調味料を加え、パン粉をまぶして揚げた、ご当地グルメのフィッシュカツを昭和３０年に考案した店。フィッシュカツはしっかりした味付けで、軽くて、美味しい。運が良ければ揚げ立てを頂ける。天ぷらもリッチな味で、たこ天やいか天、すじ肉天のような変わったものなど、どれもとびきり美味しい。商品は徳島駅内でも購入できる。（相）

小松島市役所のそば、小松島湾にほど近いところにある明治末期創業の練り物の名店。
本物の竹を使った焼竹輪が名物で、その竹ちくわは１本９５円、上品な美味しさです。その他、じゃこ天やごま天などが７５円と品質からするととても良心的です。個人的なイチ推しはじゃこ天で、温めて少し醤油を垂らすと絶品。ご当地グルメのフィッシュカツは、ここではかつ天として販売していて、カレーが効いていて、脂っこくなく、いくらでも食べられる味。商品は徳島駅内でも買えます。（大）

徳島駅から約２キロ、二軒屋町の金比羅神社門前にある嘉永５年（１８５２）創業の老舗和菓子屋。
看板商品は明治４３年に創られた和布（わかめ）羊羹。ワカメの煮凝りのような感じもある、潮の香りが半端ない羊羹で、好みはあるだろうが、独特の味に慣れるとちょっとハマる。その他、モンブラン大福のような変わり大福が地元民には人気。ウェブには色々商品があるが、店舗には和布羊羹と少数の季節の餅菓子、冷凍の変わり大福などがあり、それらも美味しいので適当に買うといい。（相）

新町川に架かる仁心橋を渡って２００メートルほどの突き当りにある徳島ラーメンの代表的名店。
ラーメンのメニューは中華そばのみ、券売機で麺と肉の量を選びます。中華そばは豚骨スープに醤油ダレのいわゆる茶系で、煮込んだ豚バラ肉とシナチクが載っています。洗練され過ぎていない、どこかで食べたことのあるような懐かしい味で、少し濃い目の味ですが、生玉子を入れるとちょっとすき焼き風になり、地元の人はライスと一緒に食べています。玉子入り、肉大盛にライスがオススメ。（大）

ＪＲ徳島駅前、元町交差点の歩道橋の前のビル１階にある大判焼の店。
メニューは大判焼のみ、１個８０円。ホットケーキ風のふっくらして外がカリッとした皮に、黒っぽい甘さ控えめの餡のコンビネーションが絶妙です。ひっきりなしに客が訪れ、１０個は当然という感じで結構たくさん買って行きます。行列ができていることもあります。駅前すぐの場所なので、徳島に行った時には、たとえば一人旅の途中なら１個だけでも必ず買いたい大判焼です。（大）

新町川に架かる両国橋を渡って２００メートルほど行った交差点の南東角のビル２階にある阿波尾鶏を看板にした居酒屋の本店。
阿波尾鶏の骨付き鶏が看板で、有名な丸亀の一鶴ほどスパイシーではなく、素材を活かした上品な味付けです。ジューシーなひな、歯応えのあるおや、鉄板で熱々が出てきて両方美味しいです。どの料理もレベルが高いですが、上質な肝などホルモンが特にオススメ。すだちのごろごろサワーは何杯でも行けます。徳島駅前や姫路にも支店があります。（大）

眉山の東側、ＪＲ牟岐線の二軒屋駅前にある明治３年（１８７０）創業の和菓子屋。
看板商品は開業間もない明治１０年頃に創ったという徳島を代表する銘菓小男鹿で、小豆入りの薯蕷饅頭の皮に近いものをカステラ状に蒸したもの。和三盆の上品な甘さと餅粉と山芋のねちっとした食感が魅力だ。１本２０６０円。半分サイズ、半額の半棹で２～３人が楽しめる。その他、小男鹿を餡巻きにした山路や、もちろん和三盆の干菓子もある。徳島駅前店や駅前のアミコなどにも支店がある。（相）

両国橋の北詰を東へ入ったところにある徳島風お好み焼の店。
お好み焼は何層にも焼き上げて行き、薄くスライスした餅が入っているようなもちもちとろっとした食感が特徴で、洋食焼きにはちょっと近いが、関西とも広島とも違う独特のお好み焼。鳴門の地ソースを調合した酸味のあるソースで頂く。徳島ならではの金時豆が入ったお好み焼が名物で、絶対に食べておきたい。独特の食感を純粋に味わいたいならもう１枚、す焼きか玉子入りを追加しよう。（相）

鳴門市の大毛島にある豆腐店。鳴門西小学校の西側のなかなか辿り着けない迷宮の小道にあります。
商品は豆腐、揚げ、豆乳などがあり、手作りの味で美味しいです。持ち帰る場合は、豆腐はしっかり固めのもめんや焼きが推奨です。ご当地グルメのなるちゅるうどんの揚げは住谷のを使うところが多いようで、買って帰った揚げは刻んで軽く下味を付け、葱と一緒にうどんに入れましょう。すぐ近くに店舗と工場があり、店舗の方は閉まっている場合でも工場の直営店は開いています。写真は工場。（大）

鳴門市の大毛島にある鳴門うどんの名店。鳴門教育大学のそばです。
麺も美味しいですが、出汁が関西人を唸らせるレベルで、完成度の高さが素晴らしいうどんです。値段は庶民的、味は高級という名店。出汁を楽しむならきざみ揚げのみの鳴門うどんがオススメ、また竹輪天とスダチがのった冷たいぶっかけうどんも最強です。天ぷらの揚げ方も絶妙で、いも天はぜひ頼みましょう。市営渡船高島乗り場からすぐなので、鳴門市中心部側の黒崎から渡ることもできます。（大）

鳴門市のボートレース場の近くの住宅街にある旬の地魚をリーズナブルに食べさせる定食屋。
鳴門近海の魚を中心に買いつけ、店の水槽で活かした魚を料理してくれる。その日のお薦めを刺身にしてもらえばいいが、天然鳴門鯛のコリコリの刺身と鯛釜めしに大椀の鯛あら汁が付く天然鳴門鯛の鯛づくし膳３３００円があれば経験しておきたい。天ぷらの盛り合わせや煮付けも美味しい。高級割烹ではなく漁師宿的な料理だが、このレベルのものを２０００円ほどで頂けるのは海の町ならではだ。（相）

鳴門市の撫養川を渡り、妙見山の麓の旧道沿いにある明治８年創業の和菓子屋さん。
看板の鳴門饅頭は鶏卵の味が強い饅頭をしっかり焼き上げ、白砂をイメージした砂糖をまぶした、ちょっと南蛮菓子の味わいもあるもの。５個入り５００円。当主が徳島市にかつてあった名店トルテで修業したので洋菓子も作っていて、それらもほのぼのする味です。この辺りは大塚製薬発祥の地で、Ｊリーグの徳島ヴォルティスの本拠地であるポカリスエットスタジアムがあります。（大）

ＪＲ鳴門駅から１０分ほどの裏通りにある、創業年数百年を超える鳴門うどん店。現在５代目になる老舗ですが、店構えが泣かせます。
鳴門うどんとは「なるちゅるうどん」と呼ばれるご当地グルメ。讃岐うどんとは全く違い、特に大井食堂のは柔らかくてブチブチ切れて、つゆを吸って膨らむタイプ。毎朝４時から麺とつゆを仕込み、１０時の開店と同時に地元客が喫茶店のモーニングのように続々と訪れます。３５０円からあるが、竹輪入りがお薦め。（大）

ＪＲ鳴門駅からすぐにある蔵造りの和菓子屋。阿波和三盆糖の干菓子の卸業者が、平成１９年に開業したお店で、阿波和三盆糖にこだわった菓子を作っています。
和三盆糖の干菓子は、種類が豊富で、美しく詰め合わせた小箱の千代箱など手軽なものもあります。また、なると金時と和三盆糖を練り合わせ、ミニさつま芋の形に仕上げた鳴門っ娘も人気で、工芸的な美しさの逸品。２本入り２１０円の小袋をいくつかお土産に買っていくといいでしょう。（大）

ＪＲ鳴門駅から５分ほどのところにある昭和１２年創業の老舗パン屋。第一次大戦時に板東俘虜収容所に収容されていたドイツ兵捕虜に、藤田只ノ助が製パン法を学んでドイツ軒を創業したのが大正８年のこと、その弟子が暖簾分けしたのがこの店。本店は今はなく、ここがドイツ軒を継承している。
ドイツパンは多少日本人向けにしているそうだが、京都などで食べるものとは感じが違うのは百年前の味なのだろう。トーストしてジャムを塗ると美味しい。地パン的な普通のパンもいける。（相）