富山駅南口から徒歩約５分、城址大通りから駅前斜め通りに左折してしばらく行ったところにある昭和２１年創業の老舗パン屋。
惣菜系、お菓子系、食パン、ハード系、クロワッサンなど種類は豊富にあります。何を食べても美味しいですが、なかでもサンドイッチ系は、すっきりしていて過不足のない完成度が素晴らしいです。朝７時の開店と同時に朝食を調達する客が続々とやって来ます。近くにあればリピートしたくなるふだん使いの名店です。（大）

富山城址公園の西側、富山軌道線丸の内駅から３分ほど、路面電車が走るすずかけ通りから西に行ったところにある明治５年創業の鱒寿し店。この界隈は向かいのせきの屋など鱒寿し店が密集しているエリアで、高田屋は工場のような構えです。
今の形の鱒寿しの元祖店です。一重２０００円、二重３８００円。鱒は最近流行りのレアではありませんが、とろける感じも残しつつのちょうどいい絶妙の締め方で、絶品です。好みで醤油を少し垂らとまた違う美味しさ。予約はした方が無難です。（相）

富山軌道線中町駅もしくは西町駅から数分、アーケードの中央通り商店街から少し裏通りに入ったところにある明治後期創業の甘味処。
大福、餅菓子、赤飯などがあるが、みたらし団子、黒砂糖を使ったあやめ団子、黒蜜きなこ団子など５種類のだんごが人気。新大正餅米と上新粉をブレンドした団子生地は、とろーりを超えてほぼ液体の柔らかさ。それぞれ魅力があるが、一つ選ぶならあやめがお薦め。ごまも強烈で面白い。出来立ての温かいうちにイートインで頂くといい。（相）

富山軌道線西町駅からすぐ、富山市ガラス美術館の西側にある昭和２２年創業のラーメン屋。
労働者向けに濃い醤油ラーメンを作ったのが始まりという富山ブラックを代表する１軒。たっぷりのチャーシュー、ぶつ切りの白葱、太麺、そして濃い醤油スープ。醤油というより塩と胡椒の辛さを感じます。常識を超える塩辛さなので、ライスと生玉子を付け、玉子ごはんにして具や汁をぶっかけながら食べるのが西町大喜流。行列は当たり前の人気店ですが、人を選ぶラーメンです。（大）

富山軌道線西町駅すぐ、富山市ガラス美術館の西側にある慶応２年（１８６６）創業の和菓子屋。
看板商品の杢目羊羹は、小豆と白隠元の餡子を年輪状に巻いたもので、見た目も可愛くて美味しい。ミニサイズは２７０円から、黒砂糖を使った黒杢目羊羹の大黒柱など数種類あり、いくつか買うといい。その他、季節の和菓子、芋金つばやどら焼きなどがある。富山の霊水延命水仕込みの芋金つばは、甘さ控えめの上品な味で、お薦め。値段も良心的で、富山でふだん使いするのに最適の和菓子屋だ。（相）

富山駅に隣接するとやマルシェの１階にある白えび天丼のお店。
白えびの天ぷらは、フリッターのような、それでいてカリカリ感のあるえび煎餅のようなテイスト。高級天丼というより、Ｂ級なスナック感があります。白えび天がスペシャリテなので白えび天丼がオススメ。白えび、ホタルイカ、ブリなどを盛り込んだ特製天丼はボリュームがあります。卓上のねばり昆布しょうがが食べ放題で、白えびせんべい１枚が付きます。天丼はテイクアウトもできます。（大）

城南公園の南側、城址大通りにある富山一有名なうどん屋。富山地鉄バス花園町バス停すぐです。
もつ、牛、鶏などの煮込みうどんがメインですが、看板はもつ煮込みうどん。土鍋に味噌ニンニクで煮込んだもつ煮込みうどんは、たっぷりのもつ、海老天、えのき、赤巻きかまぼこ、玉子、葱、もちもちつるつる麺が入り、熱々で何とも美味しい一杯。味が濃いので、ごはんを付けるのがデフォ。行列は当たり前、忙し過ぎてバタバタしていますが、それも含めてパワフルなうどん屋さんです。（大）

富山軌道線荒町駅もしくは中町駅から徒歩１０分ほど、いたち川沿いにある甘味処。
メニューはアイス最中と昔ながらのかき氷、焼き芋など。昭和元年創業で、富山市民にとっては心の風景になっているお店です。気軽にテイクアウトできるアイス最中は宇治抹茶とミルクの２種類あり、注文を受けてから詰めてくれます。ジェラートっぽいさっぱりしたアイスで、小（１段）は１５０円。いたち川の両岸、石倉町と泉町の両方にある富山の名水、延命地蔵水がすぐ近くにあります。（大）

中央通り商店街にある安永２年（１７７３）創業の和菓子屋。コロナ禍に休業していたが、地元企業の復活プロジェクトで再開したという。
看板の甘酒まんじゅうは、しっとりしたこし餡の洗練された味。ちゃんと酒が香る。パティシエの辻口博啓監修の善次郎まんじゅうのショコラは、洋菓子ではなく、まんじゅう感が残っているのが面白い。立山グランベルクは酒粕の発酵生地のクッキーで、ドライフルーツがデコってあるもの。見た目が美しく美味しいので、お土産にお薦め。（相）

富山軌道線桜橋駅から徒歩約１０分、県道３０号富山港線沿いにある昭和４３年創業の洋食屋。
富山のソウルフード、ポーク風ライスで知られる。バター風味のやきめしに半熟玉子焼きととんかつを載せたもので、北陸ならハントンライス、ボルガライス、京都ならキッチンゴンのピネライスや閉店したのらくろのトルコライスなどにも似ている。これを老シェフがひたすら作っている。Ｂ級だが、絶妙に美味しい。酒粕仕立てのとん汁も付けよう。昼のみ営業で、開店してすぐに満席になる。（相）